拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度は、日本の大学国際化のマネジメントに関する調査にご協力を賜りたく、お願い申し上げます。
国際化は大学の教育、研究、社会貢献の改革や改善を図るための手段やプロセスであり、本来、個々の大学がその理念や特徴に応じて、独自の方法で取り組むものです。
しかし、国際化のマネジメント手法が開発されていないために、国際化が目的化したり、画一的かつ表面的な国際化に留まったりしている現状があります。
本研究は、日本の大学の国際化に対する取り組みを実証的に検証・考察し、様々な制約の下で戦略的に国際化を推進する際に必要なマネジメント手法を開発することを目的としています。
具体的には、AHP(Analytic Hierarchy Process、階層分析法)を用いることによって、学内の合意を得ながら国際化に導く実践活動の選択手法を開発したいと考えています。
AHPは複雑な課題に取り組む集団意思決定場面で大きな効果を発揮します。AHPについては本調査の第3部の冒頭をご参照ください。